費用やそれ以外のことも比較すべき眼瞼下垂の治療!知っておきたい眼瞼挙筋の知識
眼瞼を上に上げる働きがある眼瞼挙筋
眼瞼挙筋(がんけんきょきん)とは、眼瞼(まぶた)を上にあげる役割を持った筋肉です。目の上の部分についている筋肉であり、まぶたの先の方でミュラー筋と呼ばれる筋肉に移行しています。
眼瞼挙筋の伸縮により、まぶたの開閉が行われます。眼瞼挙筋の力が弱まると眼瞼下垂が発生するため、重要な筋肉です。先天性の眼瞼下垂を患っている方は、眼瞼挙筋が何らかの理由から正常に発育せず、まぶたをあげる力がつかないことが原因だといえるでしょう。
筋肉の先端の部分がついている瞼板
瞼板(けんばん)は、筋肉の先端部分に浮いている組織です。上下の眼瞼の中にある軟骨のような板状の組織であり、眼球を支持・保護するように存在しています。コラーゲン繊維の塊であり、硬く弾力性があることが特徴的です。
瞼板には、「マイボーム腺」と呼ばれる脂分を分泌する器官があります。まばたきの際に涙と一緒に脂分を眼球に行き渡らせることで、目を乾燥から守る役割があるのです。眼瞼下垂の手術では、瞼板に糸を通してまぶたに糸を留める方法があります。
眼瞼挙筋と瞼板をつないでいるミュラー筋
眼瞼挙筋と瞼板の間には、「ミュラー筋」と呼ばれる筋組織があります。ミュラー筋は、まぶたの開き具合を調節するセンサーの役割や、まぶたを支える役割を果たしている筋組織です。交感神経の刺激によって収縮し、まぶたの開閉の補助的な役割を果たしています。
ミュラー筋はまぶたの裏側にあり、一般的な筋肉のように鍛えることができません。そのため、何らかの原因によって伸びてしまうと、まぶたが上手く開けられず眼瞼下垂の原因になってしまいます。